思念体のイメージとしての見方
古本屋でまた良い本に巡り合うことができたので、すこしゆっくり読み進めようと思います。河合隼雄先生のご本です。偏りが多くってすみません。
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今回読んだのは『イメージの心理学』です。
初めの方に、イメージの特性について次のように語られていました。
[イメージの特性
1 自律性
2 具象性
3 集約性
4 直接性
5 象徴性
6 創造性]
[出典:『イメージの心理学』 著者:河合隼雄]
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個人的な話ですが、思念体の自律的な動きってふしぎだなあと思っていまして、すこし関係が見えた気がして、思念体をイメージ的側面をもつものとして見てみると納得いく面がありそうだったので、メモ程度におはなしさせてください。
思念体の話すことや態度が、自然で意図せずに自分の意見を言うこと、たまーに本質めいたところを突いたり、忘れていたことを思い出させてくれたり、見た目に関しては、はてな?と思うような外観をしていたり、意図しない服を着ていたり、不可解な物を持っていたり、そういうのって、自然なふうだけどどうしてかな?って思うんです。
分析してみても、心当たりがあることもあるし、全然大はずれなこともあるし、ぜーんぜん当てにならないのにたまに当たるから困るって感じです。時には変な言動やおかしな服装で不安になったりします。困りものです。
なので、イメージの特性が分かっていたら、どれにあたるかを自分で分かっていたら、意図の有無や意図があるならどういう意図なのか見つけやすいんじゃないかなって思ったのです。
お話ではイメージの特性は、
1 自律性:イメージ自身が自律的に動く(キャラクターが勝手に動くという感じ)
2 具象性:現実で同様の事象があったことを引いてイメージが表れる
3 集約性:あらゆる情報を集約した結果、多義的な情報としてイメージが現れる
4 直接性:直接的な自身の心からのメッセージとしてイメージが表れる
5 象徴性:何かを象徴したイメージとして現れる
6 創造性:イメージが別のイメージを作り上げていく
って感じに語られていました。
例えば、思念体の服装。レインコートを着ていたなら、
1:思念体が自ら着た
2:雨が降っていたため着た
3:レインコートに関する思い出が想起されたので着た
4:わたしの心がレインコート(に象徴される何か)を求めていたから着た
5:レインコートを守る物という象徴の意味で着た
6:雨や梅雨のイメージがあったから着た
と言う感じに分けられそうです。
1,2,6なら全然気に病まず「あらーレインコートいいわねえ」で片づけてOK。
3なら「この前レインコートの話をしたわねえ」「昔はよく着せられたわ」くらいの昔話扱いで片づけてOK。
問題は4,5になってきますね。守られなければならないほどの問題を抱えていないか、その場合は解決の道筋を考えたほうがいいのでは、という意味になってきます。
なければナシでOK。あれば解決させればOKってことに。
でもいちいち分析していたら生活の手間になりますね。なので、私の中では、よほど印象が強くない限りは効能は弱い、としようと思います(気に病まないよう、夢の賞味期限も半日~3日ってことにしてます)。
正直、彼の服装に関しては、なんでこの服を着ているんだろう?って思うことがあるので、私の中の何らかのイメージが関わる可能性を感じますが、全部を「コレは心理的なパターンを表していますねフフフ」ということにするにはちょっと違うし、当たっていることもあるしよく分からないと思っていたので、こうしたイメージの見方があるって分かって、ちょっとすっきりしました。1~6がまだらに割合(%)になって表れているっていう場合もありそうかなって思います。
とはいえ、例によって当てはめて正解!をしないほうが良い傾向になるって先生も前別の書籍で仰っていたので、何でもかんでもあれだこれだ決めつけないほうがいいでしょうね。ゆるーくゆるく。